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普段着の思い、いろいろと

   
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元倉眞琴さんから安藤忠雄さんへの公開書簡を紹介します。
(元倉眞琴さんのfacebook にアップされています)
 (画像は書簡には載っていません)

 拝啓、安藤忠雄 様

 同じ建築家の知人として、提言を申し上げます。

 貴方が独学で建築を学ぶなど人一倍の努力を重ね、これまで多くの優れた建築を創り出してきたことに対して、私は常に深い敬意を寄せてきました。
 貴方の姿勢はいつも弱者である名もない人たちへの味方をするものでした。神戸淡路大震災での行動や、東日本大震災での行動はそのことを良く表しています。そして自然を守り、失われた自然を取り戻そうとする運動は多くの人の共感を得ています。
 貴方は建築をデザインするとき、「その環境に一番適した建築の在り方は何か」というテーマを追求し続けてきました。六甲の集合住宅での地形と建築のあり方、淡路島での植物のための地形の構築、地中美術館での景観への配慮、表参道でのケヤキの並木を配慮した建築の高さへの配慮など、植物や地形などの自然や景観に対する優しい関わりこそが安藤建築である、ということができるでしょう。

 地球環境の危機が叫ばれている現在、世界は貴方という人と貴方のつくる建築が示している環境への優しさを、必要としています。そして貴方がこれまで探求し続けてきたものは、これから向かうべき私たち社会の象徴としての役割を担っています。安藤さん、私は今世界中の人が貴方の「何に」高い評価を与えているのか、そのことを改めて認識して欲しいと思います。

 ここで改めて「新国立競技場」の問題を考えてみましょう。
 どう考えてもこのプロジェクトはこれまで築き上げて来た貴方の思想、貴方の建築、そして貴方の神話(ストーリー)にそぐわないものです。
 樹々を切り倒して神宮外苑を荒らしてしまうことは、ほんの少しの樹木でも守ろうとしてきた貴方の自然観に合わないはずです。
 あまりにも巨大な構築物は、貴方のいつもの景観に配慮する態度とも合わないはずです。表参道での提案とどのように辻褄を合わせるのでしょうか。
 あるいはこの競技場案が景観的にスケールアウトのものではないと思っているとしたら、貴方のスケール感(音痴)はプロである建築家としては恥ずかしいと思います。
 貴方が常に力を貸してきた弱者である名もない人たちに対して、今回は味方にはならないのはどうしてなのでしょうか。

 私はここで貴方が勇気を持って行動してくれるものと信じます。
そうすることによって世界を含めた私たちが、これまで信じてきた貴方に対する評価を持ち続けることができるからです。
 私は貴方に以下のことをしてくださるよう希望します。
 今回の新国立競技場の案を神宮外苑につくることを一度凍結してください。そして改めて、英知溢れるすばらしい改修案のプロジェクトに移行するか、あるいは、湾岸地域にザハ案を建設するかの検討をしてください。
 確か前回貴方が提案した湾岸エリアにメインスタジアムを置く「みどりと風の道の提案」は、東京の自然環境を積極的に改善するという、貴方の思想そのものを良く表した優れた提案でした。今からそれをやりませんか。

 確かに今では国の体制の一部を担っている貴方にとって、今から決定を覆すことはそう簡単なことではないかもしれません。ただし、勇気を持ってこれが実行されれば、貴方の思想や貴方の建築の一貫性は保たれ、環境と建築の神話はさらに強化されることになります。
 今の計画を転換することによる多くのハードルは私たち建築の仲間や、市民の仲間、そして世論の力で乗り越えていくことができます。その努力は惜しまない覚悟です。
 もし新たな国立競技場に向かって進むことができるのなら、そのとき東京オリンピックは、みんなが心を一つにした本当のお祭りになるでしょう。それがオリンピックの原点なのではないでしょうか。

 勇気を持って、舵を取り直してください。                               
                                   敬具
                        平成26年6月9日
                            元倉 眞琴

さて、皆さんのご意見は。
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3月21、22日 NPO埼玉・住まいの会 建築展 「環境を生かし 住む人とともに 楽しくつくる住まい色々・展」 に参加しました。会場は、さいたま市民会館浦和。



さいたまの家-Ⅶ、-Ⅷ、黒の家 の3枚のパネルでの参加です。
会員以外の方に見ていただくことはもちろんですが、会の中での情報交換の場にもなります。パネルを見ながら、ここの納まりがどうの、この材料はこうの、、、
これも楽しい時間です。

3月21日、埼玉・住まいの会主催の 井口浩氏 講演会 に参加しました。
テーマは「パラダイム転換 ⇒ ネットワーク・モバイル・ビレッジをつくろう! 動くまちによる地域間連携が日本を救う」 



建築家が自分の作品を紹介しながら建築を語る いつもの講演会とは違い、今の社会の問題点を考察し解決策を考える、建築家は何ができるのか、を問う講演会でした。

講演会の前半は東日本大震災後の現代社会の問題点と課題の整理。
その中で再確認したこと、新たに分ったこと
・地球温暖化の原因と言われているCO2、これは証明されていない。
・CO2を原因とすることで、原発を推進しようとする人(儲かる人)がいる。
・原発の使用済燃料の放射能は、未使用のものに比べて1億倍。想定外の原因で冷却ができなくなり使用済燃料が爆発すると、半径200km圏内は人が住めなくなる。その使用済燃料の取り出し作業が今、悪条件下福島で行われている。
・あい変らず汚染水漏れが止まらない。
・除染土が袋詰めで野積み状態。移動しただけ。除染は不可能。
・この国の情報公開は信用できない。

なかなか本題に入れない、この国の情けなさ、、、

解決策の「自と他の融合へのパラダイムシフト(世界観、価値観の転換)」では、
John Lennon の Imagine の歌詞を思い出しました。40年以上前につくられた曲なのに。
講演の詳しい内容については、井口さんのホームページを参照してもらうとして、、、
ネットワーク・モバイル・ビレッジ、この理念を実験、実行している行動力に感嘆しつつ、
自分はこの問いにどう答えを用意できるのか、考え直すよい機会となりました。 

 
  くりもとミレニアムシティ (井口氏のホームページより)
井口浩氏のホームページ
 http://www.fifthworld-inc.com/
 http://www.npo-mc.com/

3月1日、第2回コムナーレフェスティバルに、住まいの会の会員として参加しました。
さいたま市市民活動サポートセンター主催のイベントで、142の多様な団体がそろい、賑やかな活動の発表の場・交流の機会となりました。
住まいの会は、「公的補助金・減税を活用-安全、安心、冬暖かく夏涼しい省エネ住宅」をテーマに、ミニセミナーと新築・リフォーム相談会での参加でした。



省エネに関しては、最近、埼玉県主催の講習会や、断熱材メーカーを招いての勉強会に忙しく参加しました。避けて通れない状況になってきています。
2020年頃までには、今回の改正省エネ基準が義務化されるとのこと。
省エネ自体はもちろん賛成ですが、義務化には?です。耐震や耐火などの命にかかわる問題とは違います。自然に対して謙虚に質素に生活する住まい方を否定できるのでしょうか。
法律で義務化されると、それ以前に建てられた基準を満たしていない住宅は、既存不適格になるって、本当?

1月30日、ASJ主催のシンポジウムに行ってきました。
    

 
「我々はどこに向かっていくのか」
そもそも答えが出ることを期待してはいけないテーマとは思いますが、過去から何を学ぶかが大事だなんて話を延々としゃべるダルコを招待したのが間違いだったのでは。
伊東さんは壇上で寝ちゃうし、塚本さんは何しに来たのか分らない、なんて言ってしまうし、、、
司会進行役の岸さん、お疲れさまでした。

結局、自分で考えなさい、ということですかね。

  
プロフィール
HN:
Takashi Yashima
性別:
男性
職業:
建築家
趣味:
バンド、フットサル、、、
自己紹介:
バンドやってます。
フットサル、テニス、野球、、、やるのもみるのも好きです。
何もしないことが苦手です。
さいたま市で設計事務所をやってます。
E-mail studio@8888ma.net
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